消えないで、媚薬。



「お預けも………無理」




「え?」




「いや、ううん、何でもない…」




ダサ………
はっきり言えないし誤魔化すとかダサ過ぎる。
こんなんだから主導権も握れないのよ。




「いいよ、お預け解除してあげる」




「え、本当?」




ヤバッ!
思わず聞いてしまった!
一気に顔が火照って熱くなる。
目合わせれないでいたらグッと身体ごと引き寄せられた。
「わっ…!」と顔を上げると目の前に彼の唇が。




「素直にそう言えばいいのに…」




恥ずかしくて言える訳ないでしょ。




「いや、やっぱいい……」




離れようとしたら首筋に彼の手が触れて逃げるすきも与えない速さで唇が重なった。




嗚呼………腑抜けになる…………




何も考えられなくなって快楽に溺れる……




やっぱりこのキスが好き………





無意識に自ら求めてて





それに気付いた時





意識的に溺れていく………





こんなの………無理だよ………





どうしても抗えない………










< 40 / 94 >

この作品をシェア

pagetop