消えないで、媚薬。
ヤバイ……私それ覚えてないんだった。
同じキス出来るかなんて自信ないよ!
そもそも気持ちいいキスって何だ!?
女からするキスの正解は!?
ていうかムラムラさせてどうすんだ!?
一線越えない約束なんだからさっさと済ませてしまえばいい。
でも私、シラフで自分からキスしたことない………
オワタ………
「ひゃっ…!」
モタモタしてたからか身体ごと持ち上げられて慶太の膝の上に正面から座らされた。
向かい合わせの状態…!
「この方がしやすいでしょ?顔も見やすいし」
余計恥ずかしい…!!
ソファーで慶太の上に乗ってるとかヤバ過ぎ……
頭のてっぺんまで熱くなる。
「お、重いでしょ…?」
「全然。それより顔真っ赤だ……恥ずかしい体勢でキスとかお仕置きにピッタリだね?」
ドS発言………
そうだね、私にとってはこれ以上のお仕置きはないかも。
早くキスして降りよう…!
でもまずは………
ギュッと抱きしめた。
腕の中に居る慶太に思いを吐露する。
「不安にさせてごめんなさい……もうしないから。私が好きなのは慶太だけだから……」
なるべく目を見ないように離れると同時に唇を重ねた。
全く動かない慶太の唇。
物足りなくて自らこじ開けた。
触れる前はどうすればいいか分かんなかったけど、触れてしまえば身体が勝手に動く。
本能が突き動かしてくれる。
舌が勝手に………
どうしよう……止まらないかも。
首に回した手が後頭部を押さえてしまってる。
自分のリップ音で更に気分が高まってしまう。
なんて……お仕置きなの………
このままじゃ………
グッと背中から引き寄られすぐに異変に気付く。
慶太のが完全に当たってしまっててこっちも疼いて変になりそう。
背中の中に手が入ってきた。
ホックを外されそうになったから唇を離して阻止する。
「慶太っ……それはダメ」