消えないで、媚薬。



次に起きた時、もう慶太の姿はなかった。
LINEが2件。




(鍵はポストに入ってます←これ言ってみたかった笑)
(寝顔まで可愛い香帆さん、早く良くなってね!今日は帰るよ)




帰ったんだ………




って、何しょんぼりしてんのよ…!!




お泊りなんてもってのほかじゃん。
ちゃんと約束守ってくれたんだね。
ありがとう。




熱も下がり、あとは喉とだるさだけ。
起きてられるしシャワー先に浴びよう。
あくびをしながら脱いでいく。
ふと鏡に映る裸体を見た時。




「うっそ…………」




身体のあちこちにつけられたキスマーク。
意識朦朧とはしてたけどこんなにつけられてたなんて。




慶太のバカ…………でも嬉しいのはなぜ?
これで我慢してくれたんなら良かった…のかな。
だけどコレ………絶対人前で着替えられない…!
ロッカー、皆一緒なのにな。







__香帆さん体調はどう?





__うん、もう大丈夫。熱は下がったから月曜から仕事行けるよ




__えぇ!もう?心配だよ……ぶり返すんじゃない?




__そんなことより慶太、随分やってくれたね




__え?エヘヘ、バレちゃった?





__もう……後々大変なんだからね




__つけるたびに声漏れてて可愛かったよ?こらえる方も大変なんだよ?





電話越しでも真っ赤に染まる私。
そういえば徐々に思い出してきた。
慶太の唇が触れてく瞬間。
熱くてジンジンしてた。
Tシャツを脱がされた…?
もしくは自分で脱いだ…?




ヤバ……また記憶飛んでる。







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