先輩、これって恋ですか?
「真野が笑うと場の雰囲気が明るくなって俺たちまで嬉しくなる。だから、これからも楽しい時はそうやって笑え」
がしがしと乱暴に頭を撫でる先生。
髪の毛が乱れて嬉しくないはずなのに、どうしてだろう…。
先生のその言葉を聞いたからかな。
胸がギューっと熱くなる。
誰かといるだけでこんなに温かな気持ちになれるんだと、さらに思った───。
「なんか山ちゃんだけずるくない?」
「何がだよ」
「……ちょっと触りすぎじゃね?」
「悔しかったら久遠も頑張れ」
「…なんか余裕たっぷりでムカつく」
わたしが先生の言葉で感動している傍らで、二人がそんなやり取りをしていたとは、わたしは知らなかった。