初恋ストロベリーサイダー

 緊迫した空気の中双葉さんは私達に話しかけてくれた。



「流偉先生、こう見えても35歳なんだよ。」


「ええ⁉」

「嘘⁉」

あまりに予測してなかった内容すぎて声が漏れてしまった。


 あれが35には見えない…。

「ふふ、びっくりするよね。私も始めてみたときその年齢に見えなかったもん」

「ですよね……。」



「練習の質が低いっつってんだよ」

眉間に皺をよせたまま、低い声で流偉先生は唸るようにして話す。

「先生怖い?」


「ちょっと怖いですね…。」


「だよね〜。でもマネージャーには優しいから。安心して‼」

にこにこしたまま双葉さんは腕時計を見、「あ、もう6時だ。」と呟いた。

「見学6時までだったよね。今日は終わり〜」
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