Seven...KOKI


「…感覚って」



「…感覚だよ。意味は分からないけど
雪じゃないと…だめって感覚だよ…」



雪じゃないとだめなんだ。



雪は美人だ。



けど、雪よりかわいいやつなんて
いくらでもいる。



雪より性格がいいやつだって
スタイルがいいやつだって
いくらでもいる。



けど、恋ってそういうもんじゃん?



人を愛するってそういうもんじゃん?



自分の好きな人より
可愛い人がいることを知ってても。



自分の好きな女よりもいい女が
目の前に現れても。



なんかわかんねぇけど
その人じゃないとだめ。



「…俺には…今の俺には
雪じゃないとだめなんだ…」



昔は確かに瞳がその女だった。



けど…今は違う。



「雪…起きろ…頼むから…起きろ…」



何回か叩いたか分からない壁。



だんだん俺の手は赤くなってくる。



ヒリヒリもしてきた。

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