ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
3年前
伶菜よりも後輩医師の美咲を助けることを優先した俺
そんな俺が傷つけてしまった伶菜の前に現れたのが森村
彼はまだ赤ん坊だった祐希が怪我しないように反射的にかばった伶菜が負った怪我を手術した執刀医として彼女の前に現れた
彼は整形外科医師として完璧な仕事をしただけでなく、
怪我の回復への不安と俺とのすれ違いに揺れる彼女の心を器用に支えた男
そして
彼女にストレートに好意を訴え続けた男
つまり
俺がなりたかった存在になってしまった男
それが森村で・・・・
そんな彼が切なくそう呟いた。
「今のオレ、このオッサンよりも・・・かなりカッコイイはず。」
『・・・・・・・』
「なんだけどさ、でも、伶菜の中では主治医どまり。」
心の底ではいつも想う
「それでも年寄りはとりあえず大事にしね~とな・・・・・今回だけだからな、オッサン。」
”こいつには敵わない”・・と
「今度、こういうことがあったら、その時は遠慮なく、レイナを頂くから。」
コイツは多分、俺よりも俺のコトを把握している
俺をやる気にさせる方法とか・・も
だからコイツと関わることをやめられない
俺にとって脅威な存在であることは変わりないけれど
コイツは
本当に大切なモノは何かを俺に
教えてくれるから・・・・
『・・・ああ、そんなコトはもうないから、安心しろ。』