お前は、俺のもの。
なんだか、疲れたなぁ。
ここ一ヶ月程で鬼課長に周りに振り回されて、心身ともにグッタリしている。
──一ノ瀬課長に、近づきすぎたみたい。
そんなことを思いながら給湯室横の非常口から外へ出て、近くのコンビニのベンチに座っていた。
スマホが震えている。
画面には、「鬼課長」の文字。
小堺るみとの話は終わったのだろうか。
両手の上でブルブルと小刻みに振動するスマホを見つめる。
小堺るみを思いっきり振った、鬼課長。
今日のレセプションパーティーに彼女を連れていくことはないだろう。
──きゅうるるる…。
空腹に耐えられず、私のお腹が悲鳴をあげた。
コンビニでサンドイッチとおにぎり二個を買って会社に戻る。営業部の事務所の前で仁王立ちの男の姿に、背中がピシッと凍った。
結局、鬼課長の電話は無視してしまった。