お前は、俺のもの。

寝室のベッドに、ゆっくりと寝かせる。
凪の横で俺も横に寝転がって、様子を見た。「すぅ」と寝息が聞こえる凪の髪を撫でる。冷たい頬に触れて、そのまま首筋をなぞっていく。
「んっ」
と声がして、ピクリと体が動いた。

うっすらと開く、凪の瞼。
「一ノ瀬…かちょ…」
まだ寝ぼけているようだ。ぼんやりとした顔が可愛くて笑ってしまう。
「凪、課長呼びのペナルティ。キスしていい?」
と、顔を近づけた。
やっと目が覚めたようだ。
「え、ちょっ…」
と、完全に開いていない両目でびっくりしている。
「お、怒ってるんじゃ…ないんですか」
「怒ってない。凪、仲直りのキスをしよう」
「え?え?」
戸惑って、目をキョロキョロさせる彼女。

俺たちのペースで。

凪のふわりとしたくせ毛を撫でる。
「昨日も言ったけど、俺は凪が欲しい。でもお前が嫌なら触れない。キスも嫌ならしない」
凪が慌てて「違うんです」と言った。
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