お前は、俺のもの。
静かに洗濯機が動いている間、私は彼の用意してくれた朝食を堪能する。
グレーのルームウェアに着替えて、ピザトーストを頬張る。トロトロのチーズは大好物だ。刻んだベーコンやピーマンも歯ごたえがあって美味しい。
「やっぱり私、出勤日は早起きして、一ノ瀬課長の家で朝ごはんを食べてから会社に行くことにします」
ピザトーストをぱくりと齧る鬼課長を前にして宣言する。彼はソースのついた親指をペロリと舐めて、私を見た。
──ただのTシャツ姿でも、その仕草一つだけでカッコイイなんてっ。
「目の毒だ」とドキドキしながら朝食に目を落とす私に、
「いつも起こされてばかりのお前が、早起きして俺の家で朝食が食えるとは思えないがな」
と、ダメ出し台詞が返ってきた。
ちょっぴりからかわれていると分かっていながら、
「朝ごはんのためなら、絶対早起きできます!」
と、言い返す。
すると、
「別に早起きする必要はない」
と、言われた。