お前は、俺のもの。
「…なにを、やってるんだ?」
鬼課長が再び部屋にやってきた時、私はバスローブ姿でベッドのシーツを捲りあげているところだった。
「あ、一ノ瀬課長。今からシーツを洗うので、洗濯機を貸してください。汚れが落ちなかったら、弁償しますのでっ」
「自分の汚したシーツなんて見せられない」とばかりに、ベッドのシーツと格闘している。
私の肩に手が置かれた。
振り向くと、鬼課長が逆三角形の目で笑っている。
「それだけ動けるなら、体は大丈夫そうだな。洗濯は俺がやっておく。凪はそこのクローゼットの右下の棚から新しいシーツを出してくれ」
「はいっ」
私は言われた通りに、ダークブラウン色のクローゼットの扉を開けた。