お前は、俺のもの。


「どうして、あんなこと言ったんですかっ。小堺さん、泣いちゃったじゃないですか」

事務所に戻った私は、すぐに鬼課長に問いただした。
「サポートは仕事のことであって、栄養管理は全くのプライベートじゃないですか。小堺さんが一ノ瀬課長に気があるのは知っていても、ストレートに「迷惑」とまで言わなくても…」
「お前、小堺が俺にしてきたことを知らないから、そんなことが言えるんだよ」
と、私が言い終わらないうちに、不機嫌な横顔でそう呟いた。


軽く頭痛がする。
今日は朝からいろいろあったからかな。朝から誤解され、鬼の婚約者に威嚇され、鬼と小堺さんの修羅場に巻き込まれ…ドキドキさせられて。

「満島、背中が丸くなってるから、今日はもう帰れ」
「…猫背だから帰れ、と言ってるんですか」
と、意味不明な理由で帰ることになった。
私達のやり取りを聞いていた社員が面白そうに笑いながら「お疲れさん」と言われ、
「お先に失礼します」
と事務所を出ることになった。
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