星の数より多く、君に愛を伝えたい。

放課後。部活を終わらせた望月がいた。



「望月っ」



「松岡くん……!」



望月の瞳が、ぬれている。
ぬれたような瞳じゃなくて、あれは本当にぬれている。



「ごめんなさっ、こんな姿見せちゃって」



「いいよ、俺こそごめん。何もしてやれなくて」



というか、よくよく考えると俺のせいなんだよな。
俺が望月の家庭事情なんか聞いて、それをたまたま野本たちに聞こえちゃったからだ。そそしてそれを、誰かが聞こえたからこんな噂になったんだ。


聞くにしても、もっと目立たない場所を選ぶべきだったんだ。


俺のせいで今、望月が苦しんでいる。
俺じゃなくて、望月が1番苦しんでいる。


そう思うと、心にでっかい石でも落ちてきたように重くなった。





< 65 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop