星の数より多く、君に愛を伝えたい。

わたし達は、見つけたレストランに入り、そこで昼食をとることにした。



「お待たせしました、サーロインステーキになります」



わたしが頼んだサーロインステーキが、運ばれてきた。
わたしが手を挙げると、ウェイトレスさんはわたしの前にステーキを置いてくれた。


ナイフで切ったり、かじったりすると、肉汁がじゅわっと広がる。



「あー、美味しいねー!」



花乃が、ハンバーグの上にかかったデミグラスソースを口につけながら言った。



「ところで、どこ行くー?」



莉音が、和風ハンバーグに添えられていた大根おろしを頬張りながら聞いてくる。



「さっき、スマホで調べたら良さそうなデパートがあったよ。後でみんなにも見せるから」



テンダーロインをごっくんと飲み込んでから、真帆がそう言った。



「うん、じゃあ後で見せて!」



わたしはそう相槌を打ってから、氷の入った水を飲み干した。




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