星の数より多く、君に愛を伝えたい。

「あれ、お前ら!」



お会計をしてから外に出ると、聞き覚えのある声がした。
顔を上げてみると、そこには新垣くんをはじめとした男の子達がいた。



「松岡くん!」



「吾妻くん!」



わたしと莉音が言ったのは、ほとんど同時だったのでみんなには聞き取りにくかったと思う。



「みんなは、今日ここで何をする予定なの?」



松岡くんが聞くと、真帆が後ろでわたしの背中をツンと指で突いた。


……これは、喋れっていう合図なんだよね。


花乃も莉音も口を開く気配がないので、わたしが答えることにした。



「今日はね、気分転換にいいかもと思って昨日急遽ここに来ようって決めたことなんだ。だから、まだなーんにも決まってないの! 今もお昼ご飯をみんなで食べただけ。そっちは?」



「こっちも同じようなもん」



松岡くんはそう笑いながら、言った。



「さっきのラーメン美味かったよなぁ!」



新垣くんが、頭の後ろで手を組みながら言った。



「へぇ、ラーメン食べに行ってたの?」



「うん。安くて美味いから絶対ここがいいって、新垣が言うからさ。俺、とんこつラーメンが昼食だったんだけど、望月たちは?」



「わたし達は、あそこのレストランでお肉食べてたよ。わたしはサーロインステーキ食べたの」



「ステーキかぁ、いいな」



そんなこんなで、吾妻くん、松岡くん、真帆、花乃、莉音とわたしといった、結構な大人数で出かけることにした。




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