僕はペットで離婚を決めました

 ゲージの中で寝ている小太郎を見て謙は。

「おい、お前。いい加減にしろよ! 邪魔するな! 」

 と、小声で言った。

 寝ている小太郎は、耳だけ動かしていたが目を覚まさなかった。



 半分不機嫌なまま、謙はベッドに入った。

 美奈とは少し間を空けて、そのまま眠った謙。




 早く子供が産みたい。

 一ヶ月でも早い方がいい。

 美奈はそう言っている。


 だが。

 こんな状況が続けば、そんな事は無理だ。

 犬が寝室にいる限り無理に決まっている!

 謙はそう思った。

< 9 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop