いつか、きっと。
中学時代はたまに電話するくらいで疎遠になってしまっていた。

私は部活で休みの日も遊ぶ時間なんてほとんどなかったし、部活を引退したら次は受験が迫っていたから。

……なんて、言い訳だよね。

会う時間なんて作ろうと思えばいくらでも作れたはず。

未来からの誘いがなかったら、きっと未来も忙しいんだろうって、自分の都合のいいように解釈してただけだ。

「今更なんば言うても言い訳にしかならんけど、離れとっても未来は私の親友と思っとったよ。だけん高校でまた一緒におれて嬉しかったし。約束破ったことは謝ることしかできんけど。本当に悪かことしたと思っとる。ごめんね未来。許して……」

「私はね、明日美に本当は中学でのこと相談したかったし、悩みとか聞いて欲しかったと。でもできんかった。明日美は部活頑張りよったし、心配かけとうなかったし。それにね、中学が別々になったとは明日美のせいじゃなかけん、明日美に文句は言えんって思っとったし」

み、耳が痛い……。

「明日美が同じ中学に行きたかったって言うてくれて嬉しかったと。だけん明日美も私と同じで寂しかとやろうなって。そいとに弱音も吐かず頑張る明日美が眩しかったとよ。私も負けたくなかったし、何も言えんかった。けど、違ったとね。明日美は辛くなんかなかったっさ。私がおらんでも楽しい中学生活やったとやろ?御子柴くんもそばにおるし。なんか私、バカみたい……」

「そ、それは…………」

何も言い返すことができない。

未来がいないのは寂しく感じていたけど、たくさんの友達と仲良くなることができたし、部活に打ち込んで楽しかったし、結構充実していたと思う。

未来は……そうじゃなかったの?

「私、中学で……いじめに遭いよったと」

………………いじめ!?

未来が中学でいじめられてた?

嘘、でしょ!?

「いじめって……それ本当?なんで……なんで私に言うてくれんかったと!」

私、何も知らなかった。

そんな大事なことを打ち明けてくれなかったのは、どうして?

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