いつか、きっと。
家にいても落ち着かないから、お母さんたちが家を出て行ったあとすぐに私も家を出た。

約束の時間は十時。

まだ三十分くらい早いけど、もしかしたら未来だってソワソワして早く来るかもしれない。

話の内容はもう決まってるんだから、こんな中途半端な気持ちを抱えたままいるより、早く真実を知りたい。

遅かれ早かれ結果は同じなんだから。

未来が待ち合わせ場所に指定したファミレス。

前回と同じテーブルが空いていたから、そこで未来を待つことにした。

相談か。

未来は私に一体何を求めているんだろう。

私は未来のために何をすればいいというのか。

窓の外を眺めてみたけど、未来がこっちに向って来る姿はまだ見えない。

昨日からの雨が、まだ降り続いている。

今朝のニュースで聞いた、梅雨入り宣言。

私の心にも雨は降り続く。

「あー、この雨の中バスに乗って駅まで行かんばとか」

気を紛らすために独り言をつぶやいてみたり。

あのWデートの日から二ヶ月。

いろんな出来事があった。

インフルエンザに苦しんだり、佐世保に出張したり、瀬名くんが事故に遭ったり。

でも私が特に心を痛めたのは、友也と未来のこと。

二人が付き合うようになったことで私たち三人の関係は大きく変わってしまった。

表向きは未来も友也も"親友"って言っているけど、今の状態ではとても"親友"だなんて思えない。

昨日未来と電話で久しぶりに話すことが出来たけど、精神不安定な様子で戸惑った。

そりゃ、結婚もしていないのに妊娠してしまったんだから、不安で不安で仕方ないんだろうけど。

あの電話のあとで、友也の両親と未来の両親と未来で話し合いがされたのだろう。

どんな話し合いだったのか。

未来と友也の、そして二人の赤ちゃんのこれからについて……。

籍を入れるタイミングとか。

それとも結婚式をどうするか。

新居や仕事のこと、その他もろもろ?

でも待って。

友也はまだ妊娠のことを知らされてないはず。

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