夜が明けるとき ~続・魔法の鍵と隻眼の姫
ミレイアの部屋。
ろうそくも灯されてない満月が光をもたらす窓辺で、ラミンは夜着にガウン姿のミレイアを前に難しい顔をしている。
前の戦いのように誰とどう戦えばいいのか分からない事態。
不安が無いとは言えない。
「ラミン、難しい顔をしてどうしたの?」
「…そういうお前は落ち着いているな?」
ラミンとはうって変わってにこりと笑うミレイア。
「私はラミンを信じてるから。この世界がこの先も平和であることも信じている。何も怖いことなんてないわ」
「ふ……か弱い奴かと思えば時に頼もしくなるよな?俺より強そうだ」
「ふふ、ラミンも守ってあげるわよ?」
微笑み合っているとミレイアの左手をラミンの熱い手が包み二人の間で薬指を撫でられた。
「ラミン…これ…」
「我がドリスター家の妻に代々受け継がれている家宝だ。聞けば先祖であるアドラードが妻に送ったのが初めらしい。長い年月を経て俺が手にしてお前にはめるというのは…柄じゃないが運命を感じるな…」
ミレイアの薬指にアルトバル国王の許しが出てやっと贈ることが出来る銀の見事な彫りが刻まれた指輪が輝いていた。
中央にはダイヤが煌めいている。
2000年の時を越え今も輝くその宝石の意味は永遠の愛。
その指輪を見つめるミレイアの瞳には溢れそうな涙が煌めく。
「ミレイア、愛している。お前も世界も守り抜くと誓う。平和を取り戻した暁にはお前は俺のものだ」
「ラミン…愛している。世界を救って絶対私を妻にしてね」
「ああ、絶対だ」
微笑むミレイアの瞳から涙がこぼれラミンの手が拭う。
見つめ合い近付けば自然と瞼を閉じ唇にぬくもりを感じた。
何度もキスをして満月のように満ち足りた幸せに浸るミレイア。
目を開けば淡い月明かりに照らされた白銀の髪が幻想的に輝き、愛しい微笑みにミレイアは息を呑み見つめる。
この人が私の運命の人
この先どんなことが起ころうとラミンを愛し抜くと誓うわ…
ラミンに強く抱き締められ溢れる想いを胸にミレイアは再び目を閉じた。
ろうそくも灯されてない満月が光をもたらす窓辺で、ラミンは夜着にガウン姿のミレイアを前に難しい顔をしている。
前の戦いのように誰とどう戦えばいいのか分からない事態。
不安が無いとは言えない。
「ラミン、難しい顔をしてどうしたの?」
「…そういうお前は落ち着いているな?」
ラミンとはうって変わってにこりと笑うミレイア。
「私はラミンを信じてるから。この世界がこの先も平和であることも信じている。何も怖いことなんてないわ」
「ふ……か弱い奴かと思えば時に頼もしくなるよな?俺より強そうだ」
「ふふ、ラミンも守ってあげるわよ?」
微笑み合っているとミレイアの左手をラミンの熱い手が包み二人の間で薬指を撫でられた。
「ラミン…これ…」
「我がドリスター家の妻に代々受け継がれている家宝だ。聞けば先祖であるアドラードが妻に送ったのが初めらしい。長い年月を経て俺が手にしてお前にはめるというのは…柄じゃないが運命を感じるな…」
ミレイアの薬指にアルトバル国王の許しが出てやっと贈ることが出来る銀の見事な彫りが刻まれた指輪が輝いていた。
中央にはダイヤが煌めいている。
2000年の時を越え今も輝くその宝石の意味は永遠の愛。
その指輪を見つめるミレイアの瞳には溢れそうな涙が煌めく。
「ミレイア、愛している。お前も世界も守り抜くと誓う。平和を取り戻した暁にはお前は俺のものだ」
「ラミン…愛している。世界を救って絶対私を妻にしてね」
「ああ、絶対だ」
微笑むミレイアの瞳から涙がこぼれラミンの手が拭う。
見つめ合い近付けば自然と瞼を閉じ唇にぬくもりを感じた。
何度もキスをして満月のように満ち足りた幸せに浸るミレイア。
目を開けば淡い月明かりに照らされた白銀の髪が幻想的に輝き、愛しい微笑みにミレイアは息を呑み見つめる。
この人が私の運命の人
この先どんなことが起ころうとラミンを愛し抜くと誓うわ…
ラミンに強く抱き締められ溢れる想いを胸にミレイアは再び目を閉じた。