夜が明けるとき ~続・魔法の鍵と隻眼の姫
「うわっ、かっこいい!」
「あれなら、遠い西の国も迷いの森もひとっ跳びじゃわい。名は黒いペガサスがタガー、白いペガサスがシラベルじゃ」
喜び勇んで飛び出して行ったトニアスとセイラスは恐る恐る馬の顔に手を伸ばすと大人しく触らせてくれて撫でると2頭にそれぞれ跨った。
黒いペガサスにはセイラス、白いペガサスにはトニアスが乗り大きな翼をバサバサと広げた2頭は嬉しそうにも見える。
「あれを手なずけるなんて…」
「なに、手なずけた訳ではない。魔法で言うことを利かせてるだけじゃわい。魔物を操るのは難儀するが小さいときから飼ってるから人馴れはしておる」
獰猛なペガサスを手懐けたモリスデンも凄いのだがあっさりとそのペガサスに乗った二人の王子に皆驚き感嘆のため息が漏れる。
「お兄さまかっこいい!」
「素敵だわ!セイラス!」
ミレイアとリノンは天馬に跨るペルセウスの如く神々しく見目麗しい二人の王子にうっとりと見つめため息を溢す。
そんなミレイアに腕を組みキリキリと歯噛みするラミン。
「男の嫉妬は見苦しいわい。お前も敵に付け込まれるぞよ?」
「っ…うっさいなジジイ。そんなんじゃねえ…」
耳元で囁かれイラッとするラミンは大きくため息をつく。
親兄弟は我慢するって言ったからな…。
自分の嫉妬深さを持て余しているラミンはミレイアのうっとりする横顔を見つめまたため息を溢した。
「ねえラミン!ラミンはどちらのペガサスが好み?私はシラベルがラミンに似合うと思うわ!」
突然ラミンに振り向き、白銀の髪と白いペガサスの組み合わせを想像してうっとりするミレイアに驚くも「あっでも黒くて凛々しいタガーも似合うかも!」なんて言ってるのに気を良くしたラミンはミレイアの腰を抱く。
「ああ、そうだな。今度あいつらを借りて空の旅でもしてみるか?」
「ほんと?わあっ乗ってみたい!」
「ふん、現金な奴じゃわい」
ギロリと睨むモリスデンに知らん顔のラミンは喜んでるミレイアを撫で艶やかな黒髪にキスをした。
「あれなら、遠い西の国も迷いの森もひとっ跳びじゃわい。名は黒いペガサスがタガー、白いペガサスがシラベルじゃ」
喜び勇んで飛び出して行ったトニアスとセイラスは恐る恐る馬の顔に手を伸ばすと大人しく触らせてくれて撫でると2頭にそれぞれ跨った。
黒いペガサスにはセイラス、白いペガサスにはトニアスが乗り大きな翼をバサバサと広げた2頭は嬉しそうにも見える。
「あれを手なずけるなんて…」
「なに、手なずけた訳ではない。魔法で言うことを利かせてるだけじゃわい。魔物を操るのは難儀するが小さいときから飼ってるから人馴れはしておる」
獰猛なペガサスを手懐けたモリスデンも凄いのだがあっさりとそのペガサスに乗った二人の王子に皆驚き感嘆のため息が漏れる。
「お兄さまかっこいい!」
「素敵だわ!セイラス!」
ミレイアとリノンは天馬に跨るペルセウスの如く神々しく見目麗しい二人の王子にうっとりと見つめため息を溢す。
そんなミレイアに腕を組みキリキリと歯噛みするラミン。
「男の嫉妬は見苦しいわい。お前も敵に付け込まれるぞよ?」
「っ…うっさいなジジイ。そんなんじゃねえ…」
耳元で囁かれイラッとするラミンは大きくため息をつく。
親兄弟は我慢するって言ったからな…。
自分の嫉妬深さを持て余しているラミンはミレイアのうっとりする横顔を見つめまたため息を溢した。
「ねえラミン!ラミンはどちらのペガサスが好み?私はシラベルがラミンに似合うと思うわ!」
突然ラミンに振り向き、白銀の髪と白いペガサスの組み合わせを想像してうっとりするミレイアに驚くも「あっでも黒くて凛々しいタガーも似合うかも!」なんて言ってるのに気を良くしたラミンはミレイアの腰を抱く。
「ああ、そうだな。今度あいつらを借りて空の旅でもしてみるか?」
「ほんと?わあっ乗ってみたい!」
「ふん、現金な奴じゃわい」
ギロリと睨むモリスデンに知らん顔のラミンは喜んでるミレイアを撫で艶やかな黒髪にキスをした。