あたしを知らないキミへ
「目よ!目!昨日泣いたの?目腫れてるわよ」
「え・・」

お母さんにそう言われて急いで鏡を見てみる。

うっわ・・

ほんと最悪だよこれ・・。
目膨らんで変な顔。

ぐしゃぐしゃじゃん・・あたしの顔。

しばらくあたしは、洗面台の所に突っ立っていた。
でもそれは、お母さんの声ですぐに我に返った。

「何かあったの?」
「・・なにも」
「悩んでることがあったらいいなさいよ」
「うん」
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