あたしを知らないキミへ
すぐ側の草原に私達は、腰を下ろした。
サキも少し疲れたのか地面に寝そべっている。

「ねー恵美加。最近はどうなの?」

朋美のその言葉は、あたしに何を伝えたいのかすぐに分かった。

「別に何も変わってないよ」

そう・・
あれから何も変わってない。
アイツ・・高橋 紘樹を好きなまま。
だけど、それだけ。
進展なんてあるはずもない。

「そっか」


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