あたしを知らないキミへ
「ただ・・」

「ただ?」


ズキン・・・

あたしは、次の言葉を言おうとした瞬間・・なぜだろう。
胸がチクって痛んだんだ。

「人間って欲深いなって」


ふいに朋美が、あたしの顔を見た。


「その日会えただけで、じゅうぶんだった。他に何もいらないくらいに。なのに・・いつからだろう。こんなにも側にいたいと思うようになって。辛くて、会えた時はあんなに嬉しかったはずなのに、今はなんか・・会うのが・・辛い・・」
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