あたしを知らないキミへ
あたしが浴衣なんか似合うわけないじゃん。

普通の服であたしはじゅうぶんだよ。

きっと朋美は、浴衣着てくるんだろうな。

そんなことを思いながら、あたしはテレビを見ていた。



そして、夏祭り当日


時刻は夕方の6時。


「恵美加ー!お待たせー!」
朋美らしい薄いピンクの花柄の浴衣を着た朋美が走ってあたしの所にやって来る。
「いいじゃん浴衣」
「着付け難しくて大変だったー。恵美加も着てくればよかったのに・・浴衣」
「あたしはいいよ。似合わないし」
「そんなことないってば!」
「はいはい」
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