あたしを知らないキミへ
「恵美加ー。朝よー!」
そんなお母さんの声で、あたしは目が覚めた。

「寝みー」
「もう恵美加ったらー。今日、朋美ちゃんの家で遊ぶんじゃなかったの?」

その言葉を聞いた瞬間、一気に目が覚めて急いで携帯で時間を確認してみる。
もうすぐで朝の10時になるところだった。

「やっば・・」

あたしは急いでベッドから起き上がる。

朋美と約束していた時間が、まさに朝の10時。
完全に寝坊したわ・・。

朋美に「遅れる」という連絡をいれてから、すぐにあたしは家を飛び出した。

駅に着いて、しばらく電車を待った。
休日だからなのか、駅にはいつもより人が沢山いた。
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