あたしを知らないキミへ

交差点に着いた時、タイミングよく信号が赤信号に変わった。
向かい側を見てみるけど、誰もいなかった。

そういえばアイツを初めて見かけた時、確かサキの散歩をしてたっけ。
それで赤信号が青信号に変わった時、アイツがこっちに来るから咄嗟にあたしは逃げ出したんだ。

懐かしいな・・。

来年、あたしが高校3年生になった時は、もうアンタはいなくなってんのかな。
きっと、会うことはなくなるんだろう。

でも、それでも来年のあたしはアイツのことを変わらず好きなままでいんのかな・・。

それとも何か変化あったりして。
って、バカだな・・。
そんあことあるわけもないのに。
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