あたしを知らないキミへ
今日は、いつもより人がいなくて空いていた。
あたし達は、空いている2人掛け用の椅子に座った。
1人で電車に乗る時は長く感じるけど、朋美と喋りながら電車を乗っている時は、話に夢中で早く感じてしまう。
早くも朋美が降りる最寄りの駅に着いた。
「じゃー恵美加、またね!バイバイ!」
「うん、また明日。バイバイ」
それから少しの間、電車に揺られて自分が降りる最寄りの駅に着いた。
相変わらず家までの道のりを、音楽を聴きながら歩いて行く。
もちろん、大音量で。
しばらく歩いていたら、懐かしい場所が見えてきた。
それは、「交差点」
色んな光景が頭の中に浮かんでくる。