あたしを知らないキミへ

まだ、ダーリンとケンカ中なのかな・・。

そんなことを思っていたら、
「恵美加って確か好きな人いるよね?」
鈴華の問いかけに他の皆も興味津々にあたしに詰め寄ってくる。

「確かに!結構前に、お昼ご飯に朋美と2人で話してたよね!」
「それあたしも聞いた!」

あーー。あれか・・。
いつかの日に朋美と2人で話していたことをクラスの皆に聞かれてたっけ。
まぁ、あれだけ大きな声で話してれば聞こえるか・・。

「まぁ、一応・・」
観念したあたしは、正直に答えた。

その答えに朋美は驚いたように、あたしを見ている。
そんな朋美に、あたしは、
「もういいんだよ」
そう耳打ちした。
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