あたしを知らないキミへ

そして、学校のチャイムが鳴った。
それと同時に、あたしは席に着いた。

長い午前もようやく終わって、お昼の時間になった。

「恵美加!お昼食べよ!」
そんな朋美にあたしは、
「うん」
笑顔で頷いたんだ。

久しぶりに朋美とお昼ご飯を食べることが、すごく嬉しかった。

「朋美さ、今日は屋上で食べない?」
「うん!いいね!」

そして、あたし達は屋上に向かった。

ギギギギギ・・

そんな鈍い音がして、屋上のドアを開けると、そこには誰もいなくてあたし達だけだった。
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