あたしを知らないキミへ
ワンワン‼

サキのそんな泣き声に、

「そろそろ帰ろっか」

あたしは、元来た道を引き返した。



「ただいまー」
「おかえりー。サキの散歩?」
「うん」
「そう。もう夕ご飯の支度出来てるわよ」
「分かった」

あたしは、部屋着に着替えた後、リビングに向かった。

「いただきます」
今日の夕ご飯は、ハンバーグだった。
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