あたしを知らないキミへ
あたしにも、かけがえのない家族ができた。
守るべきものができた。
そんな大切なものを、これからもあたしは大切にしていきたい。

「じゃーご飯食べよっか」
そしてあたしは、おにぎりを手に取って一口かじった。
「おう!」
それから斗真も同じように食べ始めた。

「恵美加の作る料理は、いつだって最高だよ」
そして斗真は笑った。

「あははっ。ありがとう」

あたしは、

この笑顔を

ずっと大切に

守っていきたい。
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