あたしを知らないキミへ
そんな朋美を、あたしは頬杖をつきながら見ていた。

こんなに必死になってくれる人、他にいないんじゃないかな。

そんな朋美をしばらく見ていたら、

「ふっ。あははっ」

我慢出来なくて笑ってしまった。
朋美は驚いて大きな目をパチパチさせて、あたしを見ている。

「なんかおもしろくて・・。あははっ」

「もー恵美加も考えてよー!他の女の子にとられちゃうよ!」

「そうだなー、なんてな」

「また強がっちゃって」
< 90 / 388 >

この作品をシェア

pagetop