今夜23時、ベリーズカフェで。


“カラン カラン”


「・・・・・・・・・・?」


店内は・・明るすぎず暗すぎず、

木製の各テーブルにはお洒落な小物雑貨が置かれているようだっ・・


「・・いらっしゃいませ・・・。」


「・・?!」


どこからともなく声が聞こえてきた・・
と思ったら、お店の奥・・

レジカウンター席に・・
女の人が座っていた。



「・・・・・・・・・・・・・。」


「・・今日はもう営業終了ですが・・?」




・・・・・キレイ・・・・・。


その女の人は、私を一切見ない。

ずっと手元を見ていた。
・・本を読んでるのかな・・。


でも・・下に俯く横顔を見るだけで分かった。


私よりもずっと・・
ずっと歳上なのは間違いない。

でも年齢は全く想像がつかない。

でも・・間違いなく“奇跡の○○歳”と称されるような・・キレイな女の人・・。


「あの・・・・。」


「・・お名前は・・?」


「・・・桜井・・です。」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・。」


「・・空いてるテーブルにどうぞ・・。」


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