あなたの願い、叶えましょう。 ー ただしその代償は・・・ ー



「またあんたは!今日は家で食べるって言ってたでしょ!?」


「……咲也が……今日も一緒に夜ご飯食べたいって……」


「はぁ、また彼氏ね。ここ最近ずっとじゃない。帰りも遅いし!」


「でも……咲也が……」


「知らないわよそんなの!!あんたの連絡ひとつでこっちの家事も変わってくることわかんないわけ!?もういいわよ、これからは自分で全部やったら?お母さん、あんたのことにはもう一切触れないから。全部好きにすればいいわよ。それであんたも楽でしょ?これからは連絡もいらないから。勝手に出ていって、勝手に帰ってくれば?お母さんたちを振り回さないで。」




……そん……な……。




「お、お母さ……」




あたしが呼び止めようとしても、お母さんは一切こちらを振り向くこともせず、リビングに姿を消した。




うそ……お母さんまで……。


あたし、どうすればいいの……。


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