クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました
 

「それにしても遙ちゃん、最近ますます綺麗になったね」

「いえ、とんでもないです!」

 常務の誉め言葉に遙は驚いたように首を横に振った。
        
 社長の片腕であり友人でもある彼は、当然遙が社長の娘だと知っている。
 小さなころから顔見知りの親戚のおじさんのような関係なんだろう。

 けれど、でれでれと鼻の下を伸ばした常務の表情にむっとした。

 俺の遙にそんな馴れ馴れしい態度をとるな。と心の中で憤る。
     
「常務。会社では宮下が社長の娘なのは伏せているので、あまり親し気にしないでください」

 冷静な顔でふたりの間に割って入ると、常務はあきれたように笑い声をあげる。

「南くんは嫉妬深いな。こんなやきもちやきが旦那さんになるなんて、遙ちゃんも大変だね」

「だ、旦那さんって……!」

 常務の言葉に遙が顔を真っ赤にして跳び上がる。
       

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