クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました
俺が仕事を終え自宅に帰ると、玄関に女性ものの靴があった。
きちんとそろえて端に置かれた淡いベージュのパンプス。
その横に自分の革靴が並ぶと、パンプスの小ささが際立った。
俺と彼女の身長差は三十センチ近くあるから、足のサイズが違うのは当たり前だけれど、遙の足はこんなに華奢で小さいんだなと改めて実感する。
部屋に入るとキッチンに立っていた遙がリビングとダイニングキッチンを区切る壁から顔だけをのぞかせた。
「お帰りなさい、部長」
俺の姿を見た途端、ぱぁぁっと顔を紅潮させる姿がかわいい。
「ただいま。今日も食事を作りに来てくれたんだな」
「迷惑でしたか?」
心配そうな表情になった彼女に「まさか。うれしいよ」と言うと、遙はほっと胸をなでおろす。