クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました


 料理をするとき遙はいつもエプロンをつける。

 今日は淡いピンクの地にひかえめなレースがついたものを身に着けていた。
 可憐な彼女にかわいらしいエプロンは、ものすごく似合う。


 けれど問題はその下だ。

 エプロンの肩ひもの下にある華奢な鎖骨や、細く白い二の腕をみて俺は叫びそうになった。

 慌てて息をつめ、必死にこらえる。


 まさか、遙はエプロンの下に服を着ていないのか?
 これは、いわゆる『裸エプロン』なのか? 
 色白で華奢なその素肌の上に、エプロンしかつけていないのか……っ!?
       
 床に膝をつき激しく動揺する俺に、驚いた遙が包丁を置いてキッチンからこちらにやってくる。

             
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