クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました

「あいつ銀行員やってたころから取引先の女酔わせて俺たちが待ってるホテルに連れ込んで、動画とって脅して女から金巻き上げてって繰り返してたの、知ってた? ほんとクズだよな」

 くつくつと肩を揺らして笑う。
   
 信じられない最低な行為に、激しい怒で体が震えた。

「それにしても、本当にかわいいよね。色白くて顔も小さくて、テレビに出てるアイドルみたい」

 茶髪の男が私の顔をまじまじと見て感心したようにつぶやいた。
 品定めするような視線が気持ち悪くて顔をふせると、顎をつかまれ無理やり上を向かされた。
      
「ねぇ、暇だしちょっと味見してもいい?」

 私の顎を掴んだまま、長髪の男を振り返ってたずねる。
 聞かれた男は興味なさげに「別に処女でもないだろうし、いいんじゃね?」とうなずいた。
        
 その言葉を聞いて、彼がなにをしようとしているのか察して青ざめる。
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