クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました


 いやだ、こんな男に触れられるのなんて絶対に耐えられない。
 私が顔色を変えて身を固くすると、茶髪の男がニコニコと笑う。
       
「そんな身構えなくても大丈夫だって。抵抗しなければ優しくするから。嫌なら目でもつぶってて」
      
 軽い口調で言いながら、カチャカチャと音をたてて自分の腰にあるベルトを緩める。

 無理やり連れ去った女を強引に抱こうとしているのに、まったく罪悪感のない口調に愕然とした。
   
 なんだろうこの人たち。
 女を欲望を吐き出すためだけの道具とでも思ってるんだろうか。
 嫌悪感に体が震える。
             

 なんとか逃げなくちゃ……。
 そう思ったとき、扉が開いた。
         


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