クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました
「遙! 無断外泊をするなんてどういうつもりだ!」
「恵介! 一体遙と一晩なにをしていたんだ!!」
父と兄に同時に怒鳴られて思わず跳び上がる。
部長はそんな私をかばうようにふたりの前に立った。
「ご心配をおかけして申し訳ありません。昨夜なにがあったのか、ちゃんとご説明します」
少しも動じず堂々とした部長に心臓がきゅんと跳ねる。
たのもしくてかっこいい。
こんな状況なのに、頬が熱くなる。
「当たり前だ! とことん説明してもらうからな!」
シャーっ!!と牙をむくようにこちらを睨む父と兄。
そんなふたりの背後から母が出てきてため息をついた。
「朝っぱらから玄関先でなにを騒いでいるんですか。ほら、早く中に入ってもらってくださいよ」
過保護で口うるさい父と兄とは違い、クールで冷静な母がそう言った。