クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました
「餌食になってないから! キスをしてくれて家に連れて行ってくれたけど、私がそのまま寝ちゃってなにも間違いはおこらなかったよ」
「こんなかわいい遙をお持ち帰りして、まったく手を出さないわけがないだろ! お前が眠っているのをいいことにあれこれしたにきまってる!」
とんでもない言いがかりをつける兄に、部長がぐっと言葉につまった。
「部長は大人で理性的なんだから、寝ている私になにかするわけないでしょ!!」
「バカ野郎! なにのんきなことを言っているんだ! 男は狼なんだぞ! 男女が一晩一緒にいてなにもおきないわけがない!」
「最低なお兄ちゃんと一緒にしないで! 部長は紳士なの!」
私が怒鳴ると、隣にいた部長は「紳士……」と複雑そうな表情をする。
「部長は紳士ですよ。だって、朝起きたら下着姿で一緒のベッドで寝ていたけど、なにも間違いは起きなかったじゃないですか」
私がそう言うと、一瞬その場が静寂に包まれた。
「下着姿……?」
父がぼそりとつぶやく。