私の想い、キミの隣。

<部活　休憩時間　廊下にて>

「あ、そういえば文化祭の出し物うちのクラスもそろそろ決めないとだよ…どうする？」

同じクラス、同じ男バレマネージャーの中原華恋が口を開く。


「あ～確かに決めないと出遅れちゃうね…無難に意見聞いて多数決取る？」


ドリンクを運びながら文化祭の実行委員になった私と華恋はクラスの出し物について話し合っていた。
うちのクラスは多分どのクラスよりも明るい子が多いから話が盛り上がるんだろうなあ～(笑)

今年は玲とも同じクラスになれたし…なおさら文化祭が楽しみ♪

気分よく歩いているとあわただしい音が近づいてきた。


「七嶋！中原！！やっと見つけた…！！！」

「先生！どうしたんですか！？」

華恋が声をかけると先生は申し訳なさそうに話し始める。


「実はな、文化祭の実行委員なんだが本当は後２人メンバーが必要だったんだ…もう2人選考しようと思ったんだがそんな時間もない。俺のミスで申し訳ないんだが他のクラスは4人のところお前たち2人で頑張ってくれるか…？」

「なあんだあ！そんなことですか！私たちに任せてください！！」

「え、ちょっ葉月！？」


文化祭と言えど、そこまで仕事はないでしょ。
むしろこういう仕事は好きだし楽勝楽勝！


「そうか…！ありがとうな！頼んだ！！」

そう言うと先生は足早に戻っていった。

「ちょっと葉月…！あんなこと言ってたけど大丈夫なの？」

「楽勝だよ！それにそう言いつつも華恋もこういう仕事好きでしょ？」

「まぁ…そうだけど…。じゃあいっか！2人で頑張ろう！」

「うんっ！」