@YUMI KO
リビングから楽し気なエマの笑い声が聞こえてきた時、あたしはホッと息を吐きだした。


今日から幼稚園を休んでいるエマだけど、機嫌がいいみたいだ。


「ただいま」


そう声をかけてリビングに入ると、お母さんに遊んでもらっていたエマが駆け寄って来た。


「おかえり~!」


まだどこかたどたどしい口調でそう言われると、自然と頬が緩んでいく。


「今日は1日とてもいい子だったのよ」


お母さんはテーブルに出ているクレヨンを片付けながら言った。


「そうなんだ?」


「えぇ。やっぱり、幼稚園で変なことをいう子供がいたのよ」


ブツブツと、エマに聞こえないように小さな声で文句を言っている。


エマに問題がないのなら、それでいいけれど……。


「ねぇお姉ちゃん! お人形で遊んで!」


「いいよ。手を洗ってくるから、ちょっと待ってね」


いつものエマに戻ってくれたように見えて、あたしはほほ笑んで頷いたのだった。
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