@YUMI KO
☆☆☆

その夜、ベッドに入ってスマホをいじっていると穂香からメッセージが入った。


《穂香:さっき理香先生の家族から連絡があって、警察に捜索願を出したんだって》


《ナナカ:そうなんだ……》


そう返事をしてからまだ警察に連絡していなかったことに驚いた。


《穂香:理香先生がいなくなった状況がちょっと変だったでしょ? だから、警察に連絡するかどうか悩んでたみたい》


《ナナカ:確かに、妙だったよね。まるで、まだ家の中にいるみたいな状態だった》


そう打ち込んでからあたしは考え込んだ。


理香先生はいなくなってしまったけれど、それは本当に『家から出た』のだろうかと。


もしも家から出ずにいなくなったのだとしたら?


そう考えてあたしは左右に首を振った。


そんなことあり得ない。


できるわけがない。


家の中から人間が1人、忽然と消えてしまうなんて……。


その時、ギィ……と音がしてノックもなく部屋のドアが開いていた。


スマホ画面を見つめていたあたしは一瞬息を飲んで視線を向ける。
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