極上旦那様ととろ甘契約結婚
「ずっと思ってたんだ。成美に笑ってて欲しいって。成美が幸せなら、隣にいるのが俺じゃなくても構わなかった。まぁ、約束も守れず側にも居られなかった俺にそんな資格ないって思ってもいたしな」

「ずっと……約束……資格……」

引っかかるポイントを繰り返すように口にすると、修吾さんが小さく頷いた。

「今度こそ説明するよ。今は抱き締めるにはちょっと距離もあるし、冷静に話せそうだから」

少し戯けた物言いに顔が赤くなるのが分かる。




点滴を抜く為に来たお医者さんとあゆみさんは、抱き合う私達とバッチリと視線が合ってすぐ「ごめん!」という叫び声と共に大きな音を立てつつ瞬時に障子を閉めてくれた。

修吾さんは暫く固まった後に「タイミングが悪過ぎだ」とか「ノックぐらいしろよ」とぶつくさ言いつつ私を解放してくれ、彼より数秒長くフリーズしていた私も赤面しつつも障子を開けてお医者さんに入って頂いた。

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