【短編】クリギリ・ナイト
2回目は、俺が放課後一人で、その子のことを考えていた、その時。



ガラ〜と教室の扉が開き、その子が入ってきた。


『あれ?何してるの?遊んでばかりいないで、早く帰ったら?』


ダメだ!!


何とか言え、俺!!


チャンスじゃあねーか、俺!!



結局、俺の声からでた言葉は『ああ。』



またかよ、俺!!


ここで、甘い言葉の1つや2ついえねーのかよ、俺。



考えている間に消えていた彼女。



好きでもない子には言えるじゃあねーか、俺。


俺と彼女の会話?いや、接触はこの2回。



愛の告白もできないまま、俺の儚い恋は終わった。


彼女も司に告白しないままだったなぁ。


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