音の世界への憧れ

三年生

三年生になると担任の先生やクラスも変わり、一、二年生で仲がよかった友達も離れてしまった。
新しいクラスでやっていけるか心配だった。 
もう一つ、大きく変わったことがある。難聴学級ができたのだ。これまでに、障害を持ってる人のための特別学級はあったが、難聴のための学級は初めてらしい。
難聴学級の大きな特長は、音が響かないように床がカーペットになり、防音として窓ガラスが二重になってたり、ノック式ドアも鉄(アルミ?)でできてる。なかなかよくできた教室だと思った。よっぽどお金がかかったはずだから頭が下がる。 
私の本拠は普通のクラスでなく、特殊学級となった。私の所属する普通のクラスは交流学級としてみるようになった。
担任の先生も特殊学級の担任として私にいろいろと指導なさった。 
でもずっと特殊学級で勉強するわけではなかった。国語と算数と学活は特殊学級で、それ以外は普通の学級で皆と一緒に勉強をした。給食も毎日みんなと食べたし、朝終礼もみんなとやった。だから別に大した違和感もなく過ごせた。
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