幸せの扉を探して

瞳子**


瞳子・・

やっと、本当にやっと
大友 架瑠さんと結婚ができた。

私の家は、大きな財閥で
父親は、財閥の仕事と三菱銀行を
動かしている。
母親は、家にいて財閥の仕事を
手伝っている。
裕福な家庭とこの美貌
その上、高学歴

だから
沢山の縁談の話しもあった

だが・・・・
学生の時に
父と母に連れられて出席した
パーティーで
何度もお見かけする
架瑠さんに、ずっと恋い焦がれていた。
私の夫となる方は、
架瑠さん以外ないと

ある夜
父と母が話している声が聞こえた。

SHISEIDOを吸収する内容だった。

直ぐ父に
「私が架瑠さんと結婚したら良いのでは?」
と、伝えると
「それでも良いか。
あの社長では、ダメだが
息子は、やり手だと聞いている。
話を進めよう。」
と、なり私の心は、
幸せにみち溢れていたか・・
後日、父に
「どうやら、息子は結婚しているらしい。
公にはしていないが。
大学からの同級生みたいだ。」
と、父が言うと
「あら、公にしていないなら
籍を抜かせて、瞳子さんと式を
挙げれば済む話しですわ。
相澤家の瞳子さんに敵う人では
ないのでしょ?」と、母
「調べさせると、孤児みたいだ。」
と、父が告げると母が
「それでしたら、問題ないです。
私の方からも、大友さんに
話を通します。
春さんは、私には逆らえませんから。
戸籍には、ばつがついておりますが
誰の目にも止まることは
ありませんから。
さぁ、忙しくなりますよ
瞳子さん、宜しくて。」
「はい、お母さん。
お父さんもありがとうございます。
きっと幸せになります。」
と、話してから・・・

本当に、トントンと話しは進んだ。

初めて、架瑠さんの奥様に
お会いした時は、
美しい方で、驚いたが
義母である春様に
罵られて小さく、小さくなっていて
貧相にしか見えなくなってしまった。

彼女をお茶会に誘ったり
結婚式用のドレスの着付けに
呼び寄せたり
架瑠さんとの幸せ度をアピール
してあげた。

どんどん、顔色が失くなり
とても面白かった。

壊れて、居なくなれば
良いのに
と、心の中で楽しんでいた。
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