幸せの扉を探して

調べた結果の連絡が秘書から届いた。

小田と言う弁護士を
相澤の顧問弁護士も一目置いている
とのこと。


小田 彰と言う
弁護士は、凄腕で
小田の事務所に勤める弁護士も
すべて優秀な人材で
裁判でも負け知らずの上
良心的で評判が良すぎる。


これでは、敵に回すことは、
避けた方が良いと判断した。

相澤としては、不服だったが
致し方ない。

瞳子は、しばらく海外にだす。

妻は、寂しがるかもしれないが
妻は、妻の付き合いもあるから
どうせ、瞳子の事だけに
構ってはいられない。


SHISEIDOは、息子が去るなら
もう使えない。

全てを白紙に戻さねば
こちらにも痛手を被る。
この件は、秘書と顧問弁護士に任せる。

瞳子のマンションの引き上げと
売却も秘書に伝えた。

たった一人の娘の幸せを
願うよりも財閥の存続の為に
動く自分が・・・

情もないのかと‥‥‥
  情けない気持ちだった。
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