あの日の空にまた会えるまで。
「あ、悠斗いんじゃん」
真央が指差す場所に視線を向けた先では、既に何人もの人たちと仲良く川で遊ぶ悠斗の姿があった。
……めっっっちゃ楽しんでる。
「あいつのコミュ力だけは羨ましいわ」
「私もそれ思うよ」
「わたしも」
あのコミュニケーション能力は見習うに値する。あれは世渡り上手ともいえるだろう。悠斗は昔から簡単に人を動かす才能があった。本人に何か策や思惑があったわけでもないから、本人からしたら本当に純粋なコミュニケーションを取っているだけの話なのだけれど、あれはきっと誰もが羨む能力だ。
と、3人で悠斗の社交性を羨んでいたところで…
「ーーーあ、いた」
と前から祐飛さんがやってきた。
「葵ちゃんたちの場所取ってるから。こっち」
「ありがとうございます!」
そして驚いたことに、同じ交換大学生の繋がりで春ちゃんと祐飛さん高島さんは知り合いだったようで。
春ちゃんは顔が広い。
祐飛さんの後ろをついていく中で、私はまたさりげなく辺りを見渡す。
まだその姿は見ない。
けれど、どこかにはいるんだろう。
向こうも私がいることは知っているのだろうか。知っていたとして、あの人は私を探すのだろうか。
ーーー会いたい
辺りを見渡していた視線を前に向ける。
きっとあの人は会いに来る。きっと見つけ出してくる。耳に残るその声が、それを物語っている。
分かっていて参加を決めたのだ。
私を裏切ったあの日に真実があるのならば、私はそれを知らなければいけない。どんな答えが出るのかは分からないけれど、私も6年前のあの日に向き合わなければならないんだ。
そう覚悟して、私は此処にいる。
きっと、大丈夫。
私は向き合える。